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株式投資の伝説とも言われるBNF氏。彼は2005年に164万円を元手に株式投資を始め、わずか4年で数百億円の資産を築きました。その後も不動産投資やFXなどでさらに資産を増やし、現在は2000億円以上の個人投資家として君臨しています。彼はどんな手法で株式市場を制覇したのでしょうか？この記事では、BNF氏が実践している株式投資術の極意を紹介します。彼の成功ストーリーや名言から学ぶことができる、逆張りスイングトレードや移動平均乖離率などのテクニカル指標、そして自分の信念に従って行動するメンタル面まで、BNF氏流株式投資術の全貌を解説します。
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BNF氏(ジェイコム男)の全貌
BNF氏(ジェイコム男)は、日本の個人投資家で、株式投資と不動産投資で莫大な資産を築いた人物です。彼は2005年に起きた「ジェイコム株大量誤発注事件」で20億円の利益を得たことで有名になりましたが、それ以前からすでに数十億円の資産を持っていました。彼の推定純資産額は約300億円とされています。
BNF氏の投資スタイル
彼の投資スタイルは主に逆張りで、1日から1週間ほどの間に株を買って手放すスイングトレードで取引をしています。彼は感覚や慣れよりもトータルの値動きへの洞察力が最も大事だと考えており、PERなどの指標は全く見ずに取引しています。しかし、重要な経済指標や各国中央銀行の動向、為替市場や商品先物市場、海外株式市場などは常にチェックしており、情報収集には2ちゃんねる（現・5ちゃんねる）を利用しています。BNF氏(ジェイコム男)は特定の分野や銘柄にこだわらず、相場全体の雰囲気や連れ高パターン※1 を見極めて、売買タイミングを決めます。彼は自分が買った銘柄が下がっても平気で持ち続けることができますが、上昇したらすぐ利確することもあります。彼は自分の信念に従って行動し、「儲けそこなうのも損と同じくらいつらい」と言っています。
BNF氏(ジェイコム男)の投資手法の特徴をまとめると以下のようになります。
■持ち金全額を一つか二つの銘柄に集中投資する
■目先の値動きではなくトータル的な値動きを重視する
■PERや業績予想など基本的な指標は見ない
■経済指標やマクロ要因を常にチェックする
■情報収集源として2ちゃんねる（現・5ちゃんねる）を活用する
■分野や銘柄にこだわらず相場全体の雰囲気や連れ高パターンを見極める
■下落局面でも平気で持ち続けるが上昇局面ではすぐ利確することもある
■自分の信念に従って行動する
以上がBNF氏(ジェイコム男)の投資スタイルと手法です。彼は株式投資だけでなく、不動産投資でも成功を収めています。彼は2008年から不動産投資を始め、秋葉原駅前の商業ビル「チョムチョム秋葉原」や「AKIBAカルチャーズZONE」などを購入しました。彼は不動産投資においても、立地や利回りなどの基本的な指標よりも、将来性や独自性を重視しています。彼は自分の所有する物件に対しても積極的に改装やリニューアルを行い、テナントの入れ替えや集客力の向上に努めています。
BNF氏の名言
BNF氏は、株式投資の伝説とも言われる個人投資家です。彼は独自の手法で数百億円の資産を築きましたが、自分の考えや経験をあまり公表していません。しかし、インタビューや掲示板などで残された彼の発言から、彼の投資哲学やメンタリティを垣間見ることができます。以下は、BNF氏の名言の一部です。
「相場に自分の思いは一切通用しません。『ここまで儲けたいから、これだけ買う』という考え方は必ず失敗します」
「株取引を始めた5年前の下げ相場と2005年のような上げ相場では扱っている銘柄も数もやり方も違うし、市場に参加して独自で学んでいったので、お手本というのもないです」
「自分は株取引がうまいと思ってないし、他人の金の運用はしたくない」
「お金を持ったっていっても、結局こうやって（画面を指して）数字が増えただけじゃないですか。ケチですし、損することも考えているので無駄に金を使いたくない」
「最初から株を知らない方が良かったかもしれない。株で何十億円も動かすので他のことが小さなことに思えてピンとこない」
彼の考え方まとめると以下のような特徴があると言えるでしょう。
彼は株式市場の動きに敏感に反応し、自分の直感や経験に基づいて売買を行っています。彼は株価の基本的な指標や業績などにはあまり関心がなく、短期的な値動きや波を重視しています。彼は自分の思い込みや執着にとらわれず、柔軟にポジションを変えることができます。
彼は株式投資を仕事や趣味ではなく、必要悪と捉えています。彼は株式投資で得たお金に対して実感がなく、贅沢をせず、節約を心がけています。彼は株式投資以外のことに興味がありませんが、それでも株式市場から離れることができません。
彼は自分の成功を時代や運のおかげだと謙遜しています。彼は自分の手法や考え方を他人に教えたり、本に書いたりすることを拒否しています。彼は他人のお金を運用することも嫌っています。
以上から、彼の考え方は以下のように要約できます。
- 株式市場は不確実で変動的なものであり、自分の思い通りにならないことを受け入れる
- 株式投資はリスク管理と利益確定が重要であり、常に冷静さと柔軟さを保つ
- 株式投資は自己責任で行うものであり、他人から影響されたり影響を与えたりしない
逆張りスイングトレードや移動平均乖離率を利用したテクニック
彼は主にスイングトレードという長期間（数日から数週間）の売買を行っており、順張りと逆張りの両方の手法を使っています。
順張りスイングトレードとは、市場やセクター（業種やテーマなど）の動きに沿って売買する手法です。BNF氏はセクターごとに急騰している銘柄や出遅れている銘柄を見つけて、連れ高や連動高を狙っています。そのためには膨大な情報量と分析力が必要で、毎日700銘柄ほどを監視しています。
逆張りスイングトレードとは、市場やセクターの動きと反対に売買する手法です。BNF氏は株価が下落している時に反発する可能性が高い銘柄を見つけて買い入れています。そのためには移動平均乖離率やボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を利用しています。
移動平均乖離率とは、現在の株価と移動平均線（過去一定期間の平均値）が何％離れているかを示す数値です。一般的に株価は移動平均線に戻ろうとする傾向があるため、乖離率が大きくなればなるほど反発しやすくなります。BNF氏は特に25日移動平均線から大きく乖離した銘柄を買っています。
ボリンジャーバンドとは、移動平均線から標準偏差（値動きの幅）を計算して上下にバンド（帯）を引いたものです. バンドから外れた株価はバンド内に戻ろうとする傾向があるため、バンド下限付近で買えば反発しやすくなります.
BNF氏の投資手法では損切りも重要です。想定外の値動きがあった場合や予想以上に株価が下落した場合は迅速に損切りします. 損小利大の精神で取引することで資産を増やしています。
※1 連れ高パターンとは、ある相場の動きを反映して、他の相場も同じように上昇することをいいます。例えば、鉄鋼セクターの中で、日経平均とともに上昇している主力株があるとします。その主力株につられて、同じセクターの中でまだ上昇していない株も後から上昇する可能性があります。このような場合、まだ上昇していない株を安く買って高く売ることで利益を得ることができます。
連れ高パターンを利用するためには、以下のようなポイントが重要です。
連れ高パターンはシンプルな手法ですが、効果的に使うためには多くの情報や経験が必要です。また、連れ高パターンは必ずしも発生するわけではなく、時々外れることもあります。そのため、リスク管理や損切りの意識も大切です。
連れ高となった最近の具体例は、以下のようなものがあります。
通信株：コロナ禍で在宅勤務やオンライン教育などが増え、通信インフラへの需要が高まりました。また、金利低下や景気後退時には安定したキャッシュフローを生み出す通信会社が好まれます。例えば、米国のベライゾン・コミュニケーションズ（ティッカーシンボル：VZ）は、2020年3月から2021年9月までに約20％上昇しました。
ヘルスケア株：新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、医薬品や医療機器などのヘルスケア関連企業に注目が集まりました。特に、ワクチンや治療薬の開発に関わる企業は高い成長性を見込まれました。例えば、米国のバイオテクノロジー企業であるモデルナ（ティッカーシンボル：MRNA）は、2020年3月から2021年9月までに約900％上昇しました。
消費安定株：消費安定株とは、景気変動に左右されずに安定した需要が見込める商品やサービスを提供する企業を指します。食品や日用品などが代表的です。コロナ禍で外出自粛や買い溜めが起こり、消費者の支出パターンが変化しましたが、消費安定株は比較的堅調な業績を示しました。例えば、米国の食品大手であるクラフト・ハインズ（ティッカーシンボル：KHC）は、2020年3月から2021年9月までに約50％上昇しました。
公共株：公共株とは、電力やガスなどの公共事業を行う企業を指します。これらの企業は安定した収入源を持ち、高い配当利回りを提供することが多いです。コロナ禍でも電力やガスなどの需要は減少せず、公共株はリスク回避的な投資先として人気を集めました。例えば、米国最大手電力会社であるエクセロン（ティッカーシンボル：EXC）は、2020年3月から2021年9月までに約30％上昇しました。
ランド（8918）について
ランド（8918）は不動産の企画開発・販売を主力事業とする会社です。老人ホームや太陽光発電などの生活関連サービスも展開しています。横浜市と東京・多摩地区が地盤です。
株価は現在9円で、年初来高値は11円、年初来安値は9円です。時価総額は約129億円で、信用倍率は1147.13倍です。信用買い残は1158万株で、信用売り残は1万株です。
2023年2月期の連結業績予想では、売上高が前期比6.4％増の180億円、営業利益が同16.0％増の10億円、経常利益が同15.5％増の10億円、当期純利益が同14.3％増の15億円を見込んでいます3。配当予想は前期と同じく0.1円です。
予想PERは9.5倍、予想PBRは1.88倍、予想配当利回りは1.00％です23. EPS（一株当たり利益）の予想値は1.05円で、BPS（一株当たり純資産）の実績値は5.32円です。
ランドの強みは不動産流動化や再生可能エネルギー事業などにおける高い収益性と成長性です。不動産流動化では土地や建物を購入して改修やリノベーションを行い、分譲や賃貸によって収入を得ています。再生可能エネルギー事業では太陽光発電所を自社開発し、売電収入や設備販売収入を得ています。
BNF氏は2021年にランドの大株主(1000万株)になりました。
しかし、その年にすべての株を売却したようです。大株主としてランドコーポレーションが11.10％、日本マスタートラスト信託銀行が9.55％、前澤政弘氏が1.78％などを保有しています。また、楽天証券やJPモルガンなどの証券会社や金融機関もランドの株主に名を連ねています。
以上、BNF氏(ジェイコム男)について解説してきました。伝説の男から我々投資家は学ぶべきところが沢山あります。
