仮想通貨界のカリスマSBFが起こしたFTXスキャンダルとその余波 - FX入門から上級まで

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最近ビットコイン急落で話題となっているシルバーゲートショックとは、2023年1月に発生した暗号資産（仮想通貨）市場の大混乱のことです。その背景には、以下のような出来事がありました。

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■ 2022年12月末、世界最大の暗号資産交換業者FTXが破綻し、約1兆円相当の暗号資産が凍結された。
■ FTXはシルバーゲート・キャピタルという米国の銀行と提携しており、同銀行は暗号資産業界向けにドルの入出金サービスを提供していた。
■ FTX破綻の影響で、シルバーゲート・キャピタルに対する取り付け騒ぎが起き、同銀行は約81億ドル（約1兆円）の引き出しに対応するため、自社株や他社株などを投げ売りした。
■ シルバーゲート・キャピタルの株価は40%以上下落し、同銀行は従業員4割を削減し、暗号資産事業から撤退することを発表した。
■ シルバーゲート・キャピタルと取引していた他の暗号資産交換業者や利用者も影響を受け、ドル決済や預金保証が不安定になった。
■ ビットコインやイーサリアムなど主要な暗号資産も大幅に値下がりし、市場全体がパニックに陥った。

以上のように、シルバーゲートショックはFTX破綻から始まった一連の出来事であり、暗号資産市場に大きな打撃を与えました。この事件は暗号資産業界のリスクや規制の必要性を改めて浮き彫りにしました。

FTX破綻の原因は、親会社であるアラメダ・リサーチの財務状況の脆弱性が引き金だったと言われています。アラメダ・リサーチは、仮想通貨市場で大規模な取引を行っていたヘッジファンドで、FTXのCEOであるサム・バンクマン=フリード（SBF）が創業者です。

2022年12月末に、アラメダ・リサーチはビットコインやイーサリアムなどの暗号資産の価格が急落した際に、大きな損失を出しました。その結果、同社は資金繰りに困り、FTXに対して約500億ドル（約6兆円）の追加資本を要求しました。

しかし、FTXはその要求に応えられず、顧客からの引き出しも多くなりました。さらに、FTXが負った負債の額についてSBF自身の見積もりが間違っていたことも判明しました。これらのことが重なり、FTXは資金不足に陥り、最終的に破綻することとなりました。

FTXの破綻により、FTX Japanは事実上の機能停止となり、出金・出庫ができなくなりました。FTX JapanのCOOであるセス・メラメド氏は、顧客資産の返還について「Liquidプラットフォームを活用した返金に対応する予定」と発表しました。しかし、具体的な返金方法や時期についてはまだ不明です。

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